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映画/『マイティー・ソー』

映画/『マイティー・ソー』_c0184546_2359202.jpg7月は見たい作品、話題作が毎週のように公開されていて、時間等のやりくりが大変です。ハリーのラスト作、てっきり秋くらいに公開だと思ってたら7/15公開なのね!

マーベル作品はよく知らないし、映画は出演する俳優によって見たり見なかったりですが、この作品は浅野さんが出てるのと、アメリカでヒットして話題になってたので見に行ってきました。
3Dで見たのですが、宇宙などの壮大な景色がキレイで素晴らしかった。あれは3Dで見る価値あるわ。毎度のことながらアクションはちょっとキツかったけど(^^;)

アスガルドの第一王子ソーは、王位継承の晴れの日に巨人に侵入されたことから父オーディンの制止を振り切って3人の臣下と弟ロキと共に、休戦中の氷と巨人の国?ヨトゥンヘイムへと乗り込み、相手の挑発に乗って大暴れしてしまう。
ヨトゥンヘイムとの和平を保っていた父親はソーの身勝手な行為を咎めるが、ソーは反省するどころか反発する。その傲慢で好戦的な態度が父親の怒りにふれ、ソーはすべての力と武器を剥奪され追放されてしまう。

ソーは追放された先の地球で天文物理学者のジェーンと出会い(正しくは車で轢かれる)、王位継承者として改心していく一方で、弟のロキがヨトゥンヘイムの巨人を巻き込み父親と兄の殺害を計画し、王の座につこうとしていた。しかし、ロキにも衝撃の事実が…。なお話。

この作品のワタシ的イメージは、父親の寵愛を無条件に受けてた傲慢な兄と父親の愛情を渇望してやまない弟の全宇宙を巻き込んだ壮大な兄弟ゲンカ…です。愛と勇気と友情と希望があるコミックヒーローらしいヒーローものだったと思います。特に家族愛や兄弟愛。ロキが不憫でなりませぬ。
すごい勝手な偏見ですが(^^;)、マーベルのヒーロー達って自分の境遇や家族間で苦悩してるイメージが強いんですけど、これは難し過ぎず暗過ぎず重過ぎずで見やすくて面白かった。

ワタシはロキの父親や兄に対する愛憎が印象深いですが、アクションヒーローものとして興奮するもよし、俺様ソーが改心していく様に萌えるもよし、ナタリー演じるジェーンとのロマンスにときめくもよし。幾多の要素が適度にバランス良く描かれているので、それぞれ好みの目線で見れて楽しめる作品じゃないかと思います。

そうそう、ひょっこりジェレミー・レナーが出ててビックリでした。知らなかったー。エンドクレジットはなかったのでカメオ出演?何?どっからどう見てもジェレミーで、あんなカッコイイの間違いようがない。てか、数秒数カットなのに存在感あり過ぎ!カッコ良過ぎ!
浅野さんは…考えてみたらワタシ彼の出演作をほとんど見たことがないんですけど、周りがガタイよくて豪快なキャラだったせいか、硬いというか萎縮しちゃってるように見えて。ホーガン(だっけ?)のキャラがあまりたってなくて印象が薄いような気が。もっとガッツガツと存在感出しても良かったんじゃないかと。



※ネタバレ含みますのでご注意!

ロキは、両親も兄も愛情を注いでくれていたのに、兄に対する劣等感や兄の傲慢さなどから生まれた卑屈な感情が邪魔をして見えなくなってしまって、家族の中でどこか孤独というか疎外感を感じていたのかなあ…。
彼は決して野心家なわけじゃなくて、王座につくということが自分の存在証明だったり存在理由だったりするから、ああまでして王位を継承しようとしてたんじゃないかと思うんですよね。ちゃんと父と兄の愛情を少しでも感じられていたら、ロキを救えたかもしれないのに…。
あのラストでは、闇に捕らわれて憎悪だけが残ってしまうだろうなあ…。ただ父親に認められたい、認めて欲しい、それだけだったのにね…。哀しいなあ。愛情と憎しみは紙一重。家族だからこそ根が深いんだよね、きっと。こういう話、好きだ。

純粋で真っ直ぐで心根の強いソーももちろんすごく魅力的ですが、ワタシは儚くて脆い雰囲気のロキに対する想いが強いですね。自分の生い立ちを父親から聞かされる場面とか、グッときた。父親も母親も、どんなにロキに愛してるって言ってもその想いが彼に届かないのが切ない。

物語終盤、力を奪われ瀕死のソーがハンマーを手にした瞬間、「へんしーん!」と超人的な力を得て空を飛ぶというのは、日本の特撮ヒーローあたりで見られそうな展開で「わー、コミックぽーい」と思った。力の源であるハンマーが持ち主を選ぶっていうのもそれっぽい。

個人的に、国の守り神みたいな巨人が地球に「来ちゃったv」なのが、なぜかツボで。いや、だって、ソーを亡き者にするためだけに、突然宇宙から未知の巨人(刺客)が送り込まれて大暴れして町を破壊って、地球人からしてたら「えええええー!?」じゃない?とんだトバッチリじゃない?兄弟ゲンカなら宇宙でやってくんな!て感じだよ(笑)。パッと見、甲冑巨大ロボみたいなのが現代の地球にやって来て、そのチグハグ感が妙にツボった。

エンドロールの後に流れた映像は次回作を期待させますが、聞いたところによると続編の製作が正式に決定したとか。ソーの続投も決定してるみたいですが、浅野さんはどうなんでしょうね。ホーガンの出る機会あんのかな?

by norarican | 2011-07-12 00:32 | 映画