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映画/『アンダルシア 女神の報復』

映画/『アンダルシア 女神の報復』_c0184546_0475345.jpg誘われてタダで観て来ました。

興味はなかったけど、見たら意外と面白いかも?と思ったんですが…。思ってたよりは悪くなかったです。ハードボイルド風で話の方向性としては悪くないと思うんですけど……個人的には前作の方が見やすかったかな~。ちょっと今回の話は、ワタシは苦手というか趣向が合わなかった。
上映時間は2時間弱?ですが、もっと長く感じられて、終盤はとにかく「まだー?」でした(^^;)。で、ようやく終わって、真っ先に思ったのは、「この映画ていったい何の話だったの?」です。

そもそも最初っから何が起きてたのか分からないっていう。(←ダメ)たぶんね、ワタシがこの作品や出演者にまったく思い入れがない、興味がないからなんでしょうね。逆に言えばワタシと好みが反対の方は楽しめるんじゃないかな…?
邦画なのに舞台は全編外国、物語の大半は日本語以外の言葉、出て来る人物は日本人はわずか3人(メイン)て、すごいなー。豪華だなー。金掛けてるなー。とは思うけど、その劇場版ならではのゴージャス感や盛り上げ感とストーリがいまいちかみ合ってなくて、全体としての感想としては、色々な意味、点において「よくわからない」でした。

まず、何をメインに見ればいいのかがよくわからなくてですね(^^;)。黒田が何をしたかったのかもストーリーにおける役割もよくわからなかった…。あえて言うなら“織田さん演じる黒田を見る映画”ですかね?
物語の中心に黒田がいないのに、黒田のキャラやオーラがあまりにも際立ち過ぎてて、彼を中心に見てしまうのでストーリー、共演者がそれに負けちゃって、結果ぼんやりした印象になってしまったのかなあ…と。



※うっすらネタバレあるのでご注意!

福山さんも今回やけにチャラさが強調されてて、それに一体なんの意味があるのか…?数カットしか出ないゲストで、ストーリー上特に必要でもないのに、そんなイチャイチャしてるシーンいるー?

これだけ逃げて追いかけて外国のあちこち移動して現地の警察巻き込んで、インターポールだのマネーロンダリングだのサミットだのテロ対策だのが出てきて、カーアクションぽいのとか銃撃戦ぽいのとか、ちょっと派手めなこともやっておいて、フタを開けてみれば小娘1人に翻弄されただけなのと、いわば超私的な日本人同士の内輪もめで拍子抜けでした。事件の発端となる人物は組織の人間ですらないっていう。

最後に深みのある真相が待ってるのかと思ったら、そのままあっさり終わっちゃってビックリ…!アンダルシアそれだけ?報復ってそのこと?
単純な話をあえて小難しくかつ複雑、そして壮大に見えるようにしてるのがかえってストーリーの軸を見失わせて、「なんだかよくわからない」になってしまったような気がするんですよね。思わせぶりなストーリー、シーンがちょっと多過ぎるんじゃないかと。
てか、これ国内で充分まかなえたよね?ていう。むしろ、国内の方がリアリティがあって良かったかも?

あと、ワタシがすごく気になったのが黒田以外のキャラ設定。
インターポールに左遷された彼は、年齢も風格も下にしか見えないのに、初対面の黒田に対するタメ口とか挑戦的な態度がすごい違和感あって、その違和感は最後まで拭えませんでした。
意味深な女性の方は、特殊な技術も能力もない一般的な若い女性なのに、あんな特異な場面に出くわして、とっさの判断でよくそこまで出来たね、と。特に、なんの目測もないのに、原始的な方法で女性一人で、よくあの深さから、それも同色の物を探し出せたよね、ていう。つーか、何回逃げて捕まってそこで飯食ってんの?て思った。

前作にも出演した戸田エリカさんは登場時間はわずかなのに、すんなり馴染んでて印象に残ったし面白かった。

by norarican | 2011-07-17 00:57 | 映画