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映画/『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

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前評判も高かったし、話題になっていたトム・クルーズの迫力満点のアクションも楽しみでしたが、個人的にはいつもと違う役柄のジェレミー・レナーを見るのがものすっっっっっごく楽しみだったので早速行ってきました…!

“いつもと違う”てのは完全にワタシ基準ですけどね(^^;)。
これまでワタシが見たことある出演作は、「CSI」と「Dr.HOUSE」(共にゲスト出演ドラマ)と映画「ザ・タウン」くらいなので(「ハート・ロッカー」は未視聴)、キレ者の悪党とか裏街道の住人のような“ワル”な役の印象が強いんですよね。なので、そういう役以外を演じている彼はどんなだろう?と、すごく楽しみで。

作品は、全体的にテンポが良く、トム渾身のものすごい迫力のアクションが次から次へ怒涛のように押し寄せてくるのに全然飽食することがなく、生身の迫力に圧倒されっぱなしでした。高層ビルの映像はあまりにもすごくて若干気が遠くなりそうでした…(高い所苦手)。

追いつきそうで追いつかない、間に合いそうで間に合わない、届きそうで届かない、の連続で常にハラハラドキドキさせられて、思わず全身に力が入ってしまうほど集中して見てしまう。だけど、2時間超えという上映時間にもかかわらず、その集中力が途切れることがなく、終わってみればアッという間でこのテンポの良さは一体なんでしょうね。
めまぐるしい展開なのに観客がしっかりついて来れるようになってるんですよね~。最終的に何をすればいいのかが明確だから分かりやすいのかな?

イーサンを中心にしつつもチームメンバーの個性にも焦点をあてていて、これまでの作品とは違って、時にはイーサンが指揮する側にまわり任務の実行をメンバーに任せ、あくまでもチームで任務を遂行しているというのが強調されていたのが良かった。
でも、やっぱりここ一番のところで、頼れるリーダーのイーサンが優れた実行力と判断力を存分に発揮していて、やっぱトム・クルーズかっこいいー!すげぇー!となって、そのバランスがすごくいいんだと思う。一歩引くことでイーサンの抜群なリーダーシップと存在感を改めて実感できたし。

そして、今回はシリアス一辺倒ではなく、クスリと笑えるコミカルな部分がテーマの重みを和らげると共に「スパイだって人間」というのが感じられて、今までにない面白さがあって超楽しかった。ベンジーがまたいい味出してんだ…!彼の存在は大きかったしすごく重要だと思うわー。

イーサンが超有能でクールでカッコイイなのは言わずもがなだけど、今回は何もかもが完璧で一切の隙がない人物ではなく、窓にダイナミックにガツンと全力でぶつかってしまうような面もあり、あわや落下な彼をチームメンバーが捕まえる=イーサン仲間に救われるという場面もキャラクターやチームの関係性に深みが出てすごく良かったんじゃないかなー。
失敗しても全然カッコ悪くない。イーサンがやると、すべて計算づくでやっているような気がする。そして、絶対に諦めない!

いや、これホント面白いよ…!ワタシが言わなくてもかなり評判良いですけど!何回見ても飽きないと思う…!てか、既に2回見てるし!もう1回見に行く予定だし!(みんなこれ見たいっていうから…)

冷静に考えれば「イーサンが不死身なら敵も不死身」とか「ブラントにとっては大きな転機だったのに…」とかあるけど、そんな細かいことがまったく気にならずチャラになるくらいの面白さです。

で、「LOST」のソーヤ?は冒頭に出て来るエージェントですかね?髪短いしヒゲがないから全然別人で一瞬分からなかった…。ほら、ワタシ「LOST」数話しか見てないから~。危うく気付かずに終わるところでした(^^;)。
そして、敵は「ドラゴン・タトゥーの女」オリジナル版のミカエルさんですね。



さて、ワタシのお目当てジェレミーの役どころはブラントというIMFの分析官で、分析官といえばデスクワークで現場には出ることがない職種という位置づけですよね。たぶん。劇中でも「諜報員」と「分析官」と区別されていたし。
ところが、ブラントが見せた咄嗟の判断力や身のこなしなどからイーサンはブラントがただの分析官ではないと疑問を抱くのですが…。

事前の情報では「敵か?味方か?」な言われ方だったので、また何か黒い裏がありそうな役なのかと勝手に想像していたのですが、実際見ると「何かワケあり」という表現の方が正しいような気がします。
イーサンに対して引け目というか負い目を感じているらしいのが初対面の時のブラントの態度や表情で伺え、その後明かされたブラントの過去を聞いてから思い返してみると、なるほど…!(゜∀゜)でした。
その時のジェレミーの表情がすごく良いというか、かなり萌えるのでしっかり目に焼き付けてください。
有能なエージェントであるイーサンが放つオーラとか力強い存在感との対比もまたいいです。

冒頭でも書いたように、ワタシの中ではジェレミーは鋭いキャラクターイメージが強いので、今回のブラントのように控えめで柔らかいキャラクターがとても新鮮で、イーサンに「飛べ!」と言われて「今?」と返すユーモアや柔軟で時間稼ぎする茶目っ気がたまらなく可愛く見えてしまうのです。
でも素早い判断力とシャープな身のこなしも兼ね備えていて、なんだかんだと言いながらもしっかり任務完遂するあたりはさすがで、カッコイイジェレミーさんも好きだけど、このキャラクターのジェレミーさんもかなり好きです。

ブラントの字幕一人称が「僕」だったのにやたら萌えてしまって、上映中心の中でニヤニヤしてたのはおそらくワタシくらいなもんでしょうね。キモチワルイ。

by norarican | 2011-12-27 23:56 | 映画