人気ブログランキング | 話題のタグを見る

映画/『フライトナイト 恐怖の夜』3D

映画/『フライトナイト 恐怖の夜』3D_c0184546_028038.jpg元オタクのごくフツーの高校生チャーリーと隣に越してきたヴァンパイアとの壮絶なバトルを描いたホラー映画。

80年代のリメイクだそうですが、ワタシはオリジナル未鑑賞です。ヴァンパイアなコリン・ファレル見たさで行ってきました。しかも、3D。ホラーは苦手な方ですが、ヴァンパイアものなら大丈夫だろうと思って。

隣人ジェリーの正体が確定するまでは、実際に椅子から飛び上がってしまった程驚かされて、心臓バクバクで心身共に若干ぐったりでしたが、正体が分かってからは結構平気で集中して見れました。

この作品はホラーですが、ところどころコミカルなところがあって、例えば「センチュリー21」の看板で杭を打たれたヴァンパイアがのたうちまわる姿とか。看板付きなので、どこにいるか丸分かりだし、まるで宣伝して歩いてるみたいで可笑しかった。
後はカノジョといい雰囲気になったのに、隣の家から聞こえるわずかな物音に敏感に反応して、「今の聞いた?!」と、青少年には一大事な場面であるにもかかわらず、愛しのカノジョそっちのけでヴァンパイアかもしれないお隣さんが気になって気になって仕方ないチャーリーに、「やっぱオタクなんだな…(にやり)」だったりとか。

そんなオモシロ場面があったのに加え、ヴァンパイアなコリン・ファレルがステキで終始ニヤニヤしながら見てる自分に途中で気付いて、ちょっと絶望しました。
ホラー苦手なワタシでも笑いながら見れてしまう、不思議で楽しくて面白いホラー映画でした。



※ネタばれあります!

ヴァンパイアものの面白いところは、相手は不老不死のモンスターだけど致命的な弱点がいくつもあるところだと思うんですよね。
十字架や聖水、にんにく、日光、杭などが一般的に知られてますが、それらを駆使すれば人間にも勝ち目あるんじゃないか?対抗できるんじゃないか?と、勝てる可能性があるところが救いであり面白い点だと思うのですよ。

ところがですね~、この作品に出て来るヴァンパイアのジェリーは、これらの武器がほとんど通用しない。十字架や聖水は信仰心の強さがイコール武器の強さになるとしても、杭はイケるだろと思ったら、心臓直撃しないとダメで少しでもズレると致命傷にならない。
さらにヴァンパイアは招待しないと家に入れないのですが、ジェリーは家を吹き飛ばせば招待いらないつー乱暴な発想で住人の方から出て来るように仕向けてたり、車で轢いても車体の下にへばりついて攻撃してきたり、ボッコボコの車の下から背中で車持ち上げて立ち上がったりとか。あまりにもジェリーが強過ぎて笑いました。なに、この最強っぷり。コリン・ファレル強すぎるだろ…!!(笑)
ジェリーは400年以上生きてるらしいので、ヴァンパイア年齢的にはまだまだ若手ですかね。なのに、この強さ。

しかも、致命的ではないにしてもチャーリー達の攻撃は多少効果あったみたいで、時々モンスター本来の姿が見えるんですが、その姿は「最早コリン・ファレルじゃねぇ…!」なのも可笑しくて。戻ってくれるとちょっとホッとした(笑)。

内容は……。
元オタクのチャーリーは、彼女エイミーができ、新しい友達も増え楽しい日々を過ごしていた。
ところが元オタク仲間のエドが、チャーリーの家の隣にジェリーという男が越して来てから若い女性が行方不明になっていて、彼はヴィンパイアだと主張する。しかし、チャーリーは昔の自分には戻りたくない気持ちもありエドの言葉に耳を傾けずにいたが、そのエドも学校に来なくなってしまう。
心配したチャーリーがエドの家を訪ねる。エドの部屋でジェリーを監視していた痕跡を見つけ、チャーリーはジェリーに疑いを持ち始める。

やがて、ジェリーの家に来た知人女性の悲鳴らしきものを聞いたチャーリーは、留守宅になったジェリーの家を単独で捜索。そして、いくつもの小部屋のひとつに監禁されている知人女性が血を吸われているところを目撃してしまう。
ジェリーの正体を知ったチャーリーと最強のヴァンパイア・ジェリーとの戦いが始まる。ジェリーに目をつけられてしまったエイミーをチャーリーは守れるか?!……というもの。

チャーリーは母親とエイミーと共に逃げるのに必死だったり、エイミーを助けるのに命懸けだったりするのですが、ジェリーはそんなチャーリーを甚振って楽しんでて、彼にとっては退屈しのぎのゲームみたいなものという感じ。ジェリーはチャーリーに正体を知られることは全然構わなくて、むしろ楽しんでる様子なんですよね。

正体が分かった後は、母親とエイミーと一緒に必死に逃げる→母親、事故で脱落(入院)→情報収集に行く→ジェリーのしもべになったエドとジェリー現る→必死に逃げるもエイミー奪われる→かつてジェリーに両親を殺された仲間現る→仲間と一緒にエイミーを取り戻すべく、いざジェリーと対決へ……な流れで、この中盤からの流れがすごく面白かった。ホラー映画だと思ってたけど、ホラーバトル映画でしたね。

エイミーがジェリーの手に落ちてしまった時点で、ああもう終わりだ…とお先暗な気分だったんですけど、そこはドリームワークス?一発逆転の法則があって、最後はスッキリ。

ヴァンパイアにも色々タイプがいて、ジェリーは仲間を増やして周りに置いておくくタイプ。彼に襲われると感染してヴァンパイア化するけどアンデッドになるわけではないみたいです。そこが救いで最後の決戦となるわけです。

終盤チャーリーの仲間になるのが、べガスでヴァンパイアショーをやっているピーター・ヴィンセントなる人物で、ヴァンパイアには詳しいはずなんですがチャーリー達が協力を求めると、自分は本気で信じてるわけじゃないみたいなこと言って一笑されてしまうんですよ。でも実は…な過去がありで仲間になってくれるというわけです。
このキャラクターもなかなかイイ味出て面白くて、彼もお気に入りでした。てか、好みが見事におっさんばっか(笑)。

チャーリーはジェリーに狙われたエイミーを守ることが出来るのか?!でハラハラし、ジェリーの手に落ちたエイミーをチャーリーは救えるのか?!ジェリーを倒すことが出来るのか!?でさらにハラハラして、これは面白かったですね~。DVD化されたらまた見ようっと。序盤はこえーけど(^^;)。

by norarican | 2012-01-24 00:42 | 映画