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Lie to me/シーズン3 シリーズ終了!

シーズンファイナルとなる13話。これにてシリーズ終了です。

うろ覚えなんですが、たしか当初フルシーズン製作されるはずがエピ数削減されて13話となり、シーズン終了後に更新がキャンセルがされた…だったと思います。
エピ数減少が決まった時は放送中だったけど、13話でオチをつけられるよう作れたのかな…?という気がします。そんな終わり方でした。
途中ぶった切りの投げっぱなしジャーマンじゃなかったのがせめてもの救い。しかも、面白かったし、想像を掻きたてるような余韻を残してたし。

このドラマは個人的嗜好によりシーズン2が1番面白くて好きでした。でも聞いた話では、シーズン2でカルの研究所がFBIと協力契約を結んだことで、活躍範囲やパターンが狭まってしまい、視聴者の興味が薄れたというか人気が下降した、と言われているらしいです。事件絡みで犯罪ドラマのようになってしまい面白味がなくなった、てことでしょうかね。

シーズン3の序盤は、ギスギス感がすごくて見てるのがツライくらいだったんですが、中盤にさしかかるあたりから持ち直して、従来の「こんな場面にも有効活用できるのか」な驚きと新鮮さがあって、終盤になるにつれ面白くなってきたと思ってました。贔屓目抜きにしても面白かったんじゃないかなー。人間関係も少し変化の兆しが見えてたし。なので、終わってしまって残念です。
心構えが出来てたし、終わり方も良かったので気持ち的にはスッキリしてますが、もう1シーズン様子見てくれたら良かったなー、という思いは残ります。

それではファイナルシーズンの最終話。当然ネタバレなのでご注意!


血まみれのジリアンに駆け寄るカルの場面で幕開け。一体ジリアンに何があったのか?カルの深刻な顔が不安を掻き立てます。

遡ること2日前。カルとジリアンは、あるIT企業の経営権を巡るトラブルの相談を受けていました。依頼主はジリアンの親しい友人のクレア。彼女は友人のザックとカイルと共に起業し若くして大富豪となったのですが、ザックがカイルを経営権を取り上げて追い出し、カイルが訴訟を起こすというトラブルに見舞われていました。
2人の間で板ばさみになったクレアは困り果てジリアンに相談。カルとジリアンはクレアのために、問題解決の依頼を引き受けることに。

ところが、調査を始めてすぐにクレアが何者かに殺されてしまいました。冒頭の血まみれシーンは、クレアを心配して様子を見に来たジリアンが血を流して倒れているクレアを発見。救命措置をしながらカルに電話したのでした。
カルはジリアンの声を聞いて、ただごとではないのを感じ急いで駆けつけたのでしょう。ジリアンは極度のショック状態でした。

カルは懇意にしている女性刑事の協力を仰ぎ捜査に参加。現場の証拠はカイルを示し、警察はカイルを容疑者と断定するが、ザックと話をしたカルはザックが犯人だと確信。カイルは彼にハメられたと考える。



 
その後、クレアとカイルが恋人だったことが判明。カルが感じていた隠し事てのはこのことだったみたいです。
2人はザックに内緒で付き合っていたけど、ザックは2人をハッキングしていて既に知られていました。2人で計画していた買収話もだだ漏れ。ザックは先手を打ちカイルを追い出したという流れのようです。

しかも、ザックはクレアに横恋慕してて、カイルを追い出した後、誓約書と共に恋人になることを強要。自信家のザックはどうしてもクレアを手に入れたかったようです。

カルはカイルに接触。カイルも自分はザックにハメられたと考え、ハッキングの証拠を見つけるが全て消されてしまい、現場の証拠が揃っているカイルに逮捕状が出る。この時、カルが女性刑事と話をしていたのですが、カイルを助けザックをあぶりだす方法が何かあるんじゃないかと。

女性刑事はザックを呼び、カイルの容疑をより固めるために彼とクレアが恋人だった物的証拠が欲しい。でないとカイルは放免になってしまうと協力を求める。ザックはオフィスに戻り2人の記録にアクセス、そこへカル達が登場。カイルはザックがアクセスした隙に情報を横取り、ザックがハッキングしていた証拠を掴む。これがカルの作戦だったんですね。
ザックはクレアに拒否されたことで手を下してしまったようです。しかしザックは自分には資産も弁護士もいると強気。ところが、会話は全部録音されていて、カルにネットで拡散すると言われ、降参したようです。

ジリアンとクレアの関係は「家族以上」とだけしか語られなかったのですが、事件後クレアはジリアンの昔の患者で12才の時に初めてセラピーで出会ったことが明かされました。以来、2人は強い信頼関係で結ばれていたようです。
クレアとの思い出を語るジリアンを慰めるカル。カルはいつもジリアンに皮肉を言ったり困らせてばかりいるけど、ジリアンが傷ついたり落ち込んだり、本当にそばにいて欲しいと思う時にはそばにいてくれて、優しく慰めてくれるんですよね。
カルは好きな子を困らせたいタイプ。いつも自分のことを気にかけて欲しいから困らせてる。カルにとってジリアンはそういう相手ということなんでしょうね。

その後、カルは収監されているザックに会いに行き、検事に精神科への移送をすすめたことを伝える。「お前は無実の人を陥れ、ジリアンを深く傷つけ、若い女性を殺した。刑務所は自由を奪うだけ。でも精神科は薬でお前の精神を奪う。そして、そうなったお前を確かめるのは間違いなくジリアンだ」と。完膚なきまでに叩きのめすというわけですね。こえー。こえー。カルを敵に回しちゃいけない。怒らせちゃいけない。ザックは禁忌を犯してしまったということか。

あと、エピ中に1人の男性がチラチラと登場していたのですが、彼はカルに依頼されてエミリーの彼氏の身辺調査をしていたようです。彼の調査の結果、彼氏はエミリーを悲しませるような人物ではないことが分かり、2人の仲を認める気でいたカルでしたが…。
カルが帰宅するとエミリーは彼氏と別れてました。彼氏は結婚前のセックスはしないと言うからエミリーから振ったのだとか。

エミリーはカルにジリアンを本気で愛しているかと聞き、一瞬の沈黙の後、「愛してる」と答えるカル。やっぱりね~。「なぜためらうの?」と言うエミリーにカルは「分からない」とだけ答える。
この先、2人の関係が変わるのか。それとも変わらずに続いていくのか。余韻を残したままシリーズは終了。ワタシはこの終わり方に満足してます。カルとジリアンの関係は曖昧なままの方がいいと思う。そんな単純な関係じゃない気がするから。

あらかじめリハーサルを入念に重ねれば隠せるという例外はあるけれど、どんなに訓練していても咄嗟の感情は隠せないもので、その微表情を読むカル達はなんでもお見通しで、他のドラマにはない特色があって謎解きドラマ(に分類していいのか?)の中でも一風変っていて面白かった。
ドラマを通して勉強になることも多かった。相手のというよりは、自分がそういう表情を見せないように気をつけよう、て意味で。

by norarican | 2012-06-17 03:01 | 【FOX/FOX CRIME】