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映画/『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

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公開して割とすぐに観に行きました。

ファイナルということで、初心に戻った感があって、確実に前作よりは良かったし楽しめました。て、比較対象のレベルがあれですが…(^^;)。

大人の事情もある程度払拭されてたのも良かった。やっぱ青島が署内のゴタゴタに巻き込まれつつも、事件や現場に出て走り回って、体制の矛盾に立ち向かう熱い男だから面白いんだと思うし、その熱い男に立場のまったく違う室井が心動かされて共感して、それぞれがそれぞれのやり方で同じ志に向かって行く姿がこの作品の魅力の根本だと思うんですよね。青島1人の力じゃない。

ただ、ストーリーは個人的には、メインとなる事件に加担(協力)した人物に違和感。なんだろうなー。うーん。
動機や理由がやっつけっぽくて、そこまで浸透してないキャラのせいか、キャラの使い捨て感を感じてしまいました。「ここまで出しておいて、そんな終わり方?!」というのが、率直な感想。人物像や背景がこれまで特に描かれていないので(ワタシの知る限りでは)、理論的には筋が通っていても、感情的に納得できない、というか…。

犯人にしても、主犯はともかく共犯は回想シーンのみでしか描かれてないので、彼の抱えてる哀しみや苦悩を感じることが出来なかった。想像しろよ、ということだとしたら、現在の彼は存在を消しているので、想像するだけの要素が足りない。となると、「彼はこういう理由でこういう事件を起こしました」という説明で納得しろてことなのかなあ…?

あと、気になったのは真下の人物像。今作で真下という人物が分からなくなりました。事件の発端となる出来事の頃の真下は本当に真下なの?!と思うほどキャラが違くて、交渉人チームの中心となった前後の背景が描かれてないから、回想シーンだけ別人のように思えてしまう。そんな事言う奴と雪乃さんが結婚するとは思えないんだが…。

その雪乃さんも、大人の事情のせいか、彼女が刑事になった経緯や青島との関わりを考えると、今作の状況が残念。夫婦揃って違和感。

すみれさんも自身の抱える問題でメインストーリーから離脱しちゃってて、あまり事件捜査で青島との絡みがなかったのが寂しかった。最後なのに。

印象に残った場面は、青島が倒れるシーン。あれにはビックリしました(笑)。思わず、「え゛っ…?!」と笑ってしまった。あのシーン使った予告は狙ったものなんだろうけど、別の音を被せてる時点で詐欺だと思う(笑)。

ワタシは、劇場版より公開前に放送されたTVシリーズファイナルの方が面白かった気がする。逆だったら良かったのに、てオモタ。

by norarican | 2012-10-09 23:55 | 映画