人気ブログランキング | 話題のタグを見る

映画/『エクスペンダブルズ』 地上波放送視聴。

映画/『エクスペンダブルズ』 地上波放送視聴。_c0184546_2315562.jpg映画感想続きですが…。
タイミングを逃してしまいなかなか見る機会がなかったのですが、先日地上波で放送されたので視聴。

今更ですが、作品紹介。自らを“消耗品軍団”と名乗る傭兵部隊“エクスペンダブルズ”が依頼された裏仕事をこなすアクションエンターテイメント。スタローンは主演、脚本、監督の3役をこなし、3大アクションスター(スタローン、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー)の共演で話題に。
その他、ジェイソン・ステイサムやジェット・リーなどアクション映画でお馴染みの顔ぶれが勢揃い。そして、見て初めて知ったんですが、ミッキー・ロークがスタローン演じるバーニー・ロスの元仲間のツール役で出てました。ある意味、肉体派。
これだけ主役級のベテラン俳優達が勢揃いしてるんですから、そら面白くなりますよ。見てるだけで楽しいんですもん。間違いないですもん。超面白かった。おっさん好きには、たまらん一品ですね。

彼らの今回のお仕事は、ソマリアの海賊退治と、とある島の独裁者討伐。話題となった“アクションスター夢の共演”シーンは意外と早く訪れ、ブルース演じるCIA所属の謎の人物・チャーチがロスに仕事を依頼する場面に、シュワルツネッガー演じる民間軍事企業を経営する(スタローンとはライバル的立場)トレンチが合流。顔合わせ程度の短い時間ですが、この3人が同じ画面に収まってるってだけでも、ものすごいことなんですよね。画的にも金銭的にも。

チャーチが持ち込んだ軍事独裁者排除の仕事を引き受けたロスと相棒のクリスマス(ジェイソン・ステイサム)が現地に向かうのですが、島では元CIA局員のモンローが麻薬栽培?で巨万の富を築いて、影の支配者になっていたのでした。
一旦引き上げたものの、現地で出会った将軍の娘で平和を取り戻そうと奮闘するサンドラが気掛かりなロスは島に戻ろうとするが、クリスマスは反対。何かと報酬の値上げを口にするヤン(ジェット・リー)はロスに協力する。ところが、ソマリアでの仕事の際、ヤク中で暴走し軍団を追放されたガンナーがモンローに雇われロスとヤンを襲い、激しい戦いの末ロスに叩きのめされるも情けをかけてもらい、モンローの陰謀をあらいざらい暴露する。軍団は軍事独裁者と影の支配者から平和を取り戻すべく、島へと乗り込んでいくのでした。

ストーリーはシンプル過ぎず複雑過ぎずで分かりやすく、カーチェイスや銃撃戦、肉弾戦も長過ぎず短過ぎずにテンポ良く展開していて見応えがありました。ハイテクなどに頼らず、作戦どおりに動いて、現場では自分達の直感で行動してるのも、却って新鮮に見えていいと思う。CGが当たり前の今の時代だからこそ、この作品はヒットしたんじゃないかな?

スタローンの相棒役のジェイソン・ステイサムがいい味出してんだ。彼は今作の中では1番若いので、主演作では決して見れない「いじられ年下キャラ」な面が見れるのが超オイシイ。個人的には激萌え(笑)。これがワタシにとっては一番の収穫でした。ワタシの中で彼の株が急上昇↑↑。

アクション以外の見せ場もちゃんとあって、恋人とのエピソードはベタだけどカッコイイ。男らしさに古いも新しいもないのだよ。「これが俺の仕事だ」とか「信じて待ってればいいんだよ」とかね、一歩間違うとクサかったりキザかったりするけど、ジェイソンが言うと間違いないです。渋く仕上がっていて、ちょっとシビレました(笑)。いやもうね、おっさんなのにカッコ良過ぎ。頭の薄さとか気にならない。

彼はアクション俳優の中でも、ゴツ過ぎずマッチョ過ぎずで、ちょっとナイーブというか憂いのある雰囲気、しかめっ面ばかりじゃない…なイメージがワタシの中にあって、結構好みなんですよねー。て、彼の代表作は地上波でしか見たことないですけどね(^^;)。意外とコミカルな演技も様になってて、この作品におけるジェイソンの立ち位置はかなり好きです。



 
あと、自分達のコンプレックスや中の人のゴシップなどをジョークにしてるところが面白い。例えば、クリスマスは頭の薄さ、ヤン(ジェット・リー)は体の小ささ。クリスマスが銃弾(だったかな?)が頭上を通過した時、自分の頭ペチペチ叩いてて笑った。そういうキャラも出来るんだ!って思ったですよ。
ヤンは倍くらい体格の違うガンナーに毎度体が小さいことを揶揄されながらも対等に戦ってて、コンプレックスがあるけどスゴイんです、なのが逆にカッコイイ。「自分はケガすると人より傷が大きいから報酬を増やしてくれ」などと、常にロスに報酬アップねだってたりとか。シリアスな中にジョークで空気を和ませてくれると、こちらも肩の力が程よく抜けていいですね。

オモシロ部分は他のメンツにお任せして、スタローンはカッコイイままでいることで、屈強な男達のリーダーというカリスマ性が発揮されていて作品を引き締めてると思うんですよね。この辺のバランスがよく出来てると思う。

ロスとクリスマスのバディものでもあり、中和剤的存在のヤンをはじめとするチームものでもあり、ロスとツールの戦友ものでもあり、若干のロマンスもありで、それぞれの要素が適度に配分されているので色々な見方ができるのも良いのではないかと。バディもの好きで、男子がわじゃわじゃしてるのが好きで、おっさん好きなワタシは大いに楽しめました。

ただ、アクションシーン(格闘シーン)は、カメラワークが早過ぎるというか忙しすぎて、せっかくの見せ場(特に接近戦が多いヤン)があまりよく見えなかったのが残念だった。画面(場面)が暗いてのもあるんだけど、敵を倒す瞬間や攻撃が相手の体にヒットしたところが見えにくくて、テンションがいまいち上がりきらなかったのは、ちょっと勿体無いと思った。銃撃戦は、“消耗品”にふさわしく(?)、撃って撃って撃ちまくってて気持ち良かったけどね。

さ、これで「2」見に行けるぞー!誘ったら、「おじさんばっかじゃん」て即答で断られたけど、無理矢理連れて行きます。絶対楽しいって!

地上波なので吹替だったのですが、ロスがささきいさおさんで、クリスマスが「FIVE-0」のダニーで、ヤンがシャアでした。そして、独裁者の将軍が「デクスター」のエンジェルでした。「パーソン・オブ・インタレスト」で見たばっかだったから、「また出てる」オモタ。

by norarican | 2012-11-05 23:15 | 映画