人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層/パート3 視聴しました。

ゾウズ・フー・キル 殺意の深層/パート3 視聴しました。_c0184546_219431.jpg

終わった瞬間、「( ゜д゜)ポカーン」としてしまいました。なに、このラスト。え、どゆこと??

デンマーク発のクライムドラマ。パート1~3まで地味に視聴してました。
パート1はデンマークミステリーということで目新しさもあって、なかなか面白かったのですが、パート2はストーリー性は面白いんだけど、キャラクターの方向性や言動に首をかしげることが多く(1でもあったけど)、イマイチ面白味に欠ける印象でした。ただ、ドラマの雰囲気は好きなので、パート3が放送されるというので先行放送を含めて全2話を見たのですが…。

パート3は、ギリギリまで切羽詰まる展開で面白かったのに、突然の出来事に思わず呆然…。え、今何が起きた?( ゜д゜)
このシリーズを終わらせなければいけないので終わらせました、なラストに騒然としました(笑)。

警察に協力するプロファイラー・トーマスと女性刑事・カトリーネがタッグを組むということで、ワタシのイメージはデンマーク版「Wire in Blood」(英国ドラマ)。事件は、時には英国ドラマよりも凄惨or暴力的だったりするのですが、プロファイラーの立ち場と精神状態が安定してるので、もう少し肩の力を抜いて見れるので良かったんですが。

パート2は、トーマスがプロファイラーだった印象がなくて、彼はプロファイラーである必要があるのか…?と疑問に思うような内容。心理分析が彼の武器というか持ち味になってなかった気がするんですよね。
刑務所内で起きた惨殺事件の捜査をする1話目で、トーマスが刑務所の囚人達の中に入るんですけど、「メンタリスト」で似たような状況の時は、得意の話術で囚人達を引き込んでいたけど、トーマスは特に心理的な行動をするでもなかったような…(ちょっとうろ覚え)。
まあ、アメリカドラマはショー的に(実際よりもドラマティックに)描いてる部分もありますが。ちょっと期待してしまった分、肩透かしをくらった気分でした。



 
で、トーマスの私生活もシリーズ通して描かれていて、事件が起きると捜査に夢中になってしまい、る家族(妻と息子)との時間が取れず、気持ちがすれ違い。その後、別居→離婚することになって、愛する家族を疎かにしていたことに気付いて反省。

パート3では、家の売却や家具の分与などの相談で再会した妻が、トーマスと別れた後、苦労していること(仕事や人間関係)を知り、話を聞いてるうちに、一緒にいた時の方が幸せだったってことになって、なんと復縁することになりまして(笑)。トーマスの方は未練あったけど、奥さんはトーマスの仕事中毒に耐え切れず別れたはずなんですけどねぇ(^^;)。夫と妻でなくなった2人が恋人の頃のようにイチャイチャしてて、なんのフラグかしらコレ、と思っていたら…。

その間、カトリーネはBarで知り合った男と付き合うようになり、事件捜査中なのにデートを重ねて、同性の同僚に「彼に夢中なの」みたいな逆上せ発言してて、突然出来たカレシに相当のめり込んでいる様子。でも、こっちからしてみれば、そこまでの男とは思えないし、また経過がよく分からないのでものすごい唐突感。カトリーネがなぜそこまで骨抜きになっているのかが不思議で、「いつの間に…?」と置いてけぼりな気分。え、ベッドでの彼はステキとか、そういうこと?

んで、同僚が開いてくれた誕生パーティーに部外者のカレシを呼んで(紹介するため)、捜査資料とかそこかしこにあるのに放置状態で浮かれてて、凄惨な事件を扱っているというのに、どんだけ危機管理の甘い警察なんでしょ(笑)。

案の定、カレシには怪しいところがあって、実は結婚してたのはまだ序の口。カレシは離婚調停中とかなんとか言ってたけど、これ完全にカトリーネが“都合のいい女”になってて、“刑事だって所詮は女”な印象で、彼女のイメージガタ落ちな気がするのはワタシだけ?逆ハニートラップにまんまと引っ掛かってるやないですかっ…!恋愛を遠ざける必要はないけど、ある程度の警戒心は持った方がいいんじゃないかなぁ…。だって、一晩の相手が犯罪者の可能性だってあるわけだし(今回はまさにそれでした)。

マヌケなのはカトリーネだけでなく、頭のキレる知能犯に思えた犯人が、のこのこ出掛けて写真に収まって、そこから足がつくっていう。あれは自分は捕まらないという自信と、警察への挑発でもあったのかな?まあ、たしかに連続殺人犯が捜査関係者の浮かれたプライベート写真に収まってたら、警察の面目丸潰れだよね。
それにしても、カトリーネが意外と簡単になびく女性でちょっとビックリした。もしかして、トーマスの復縁が影響してた…?
カトリーネは捜査の中心にいて情報を持っているはずなのに、視聴者ですら気付くカレシの正体にギリギリまで気付かないので、先に気付いたトーマスが間に合うのか?!にハラハラさせられました。

そして、2話目。妻と復縁したトーマスは、家族のために警察の仕事を辞めて大学?に戻ることに。カトリーネに言い出せないまま事件が発生。トーマスは最後の事件に挑む。以前トーマスが主治医として診ていた患者が治療の中で描いた絵の通りの事件が起き、少女殺しの前科がある患者が容疑者として浮上。容疑者は、少女を殺したものの、精神に問題があるということで刑期は短く、トーマスが診ていたけど警察の仕事を始めるため途中で担当が変わったことが、容疑者の精神に影響を及ぼしたようなんですが…。
実は、容疑者に恨みを持つ者が関与していて、犯人は容疑者の治療担当だったトーマスにも恨みを持ち、彼の家族を巻き込む事態に。

この犯人、伏線はあったものの突然存在感が大きくなって、一瞬「ダレ…?」状態。娘を失った悲しみと募る恨みが父親を凶行に走らせたのだろうけど、幼い子供を巻き込むほどの理由としては弱く(過程が描かれてないから)、ただ単に自分の憂さ晴らしにしか見えなくて同情できず。最後は単なる殺人鬼。

さらに、カトリーネの最後の行動も「え゛…?」で、この人は刑事としての理性よりも女としての感情が優先なんだな、と思ったりです。彼女は捜査の途中でトーマスが警察の仕事を辞めることを知り不機嫌になったり、復縁したトーマスの妻の妊娠を知って複雑な心境だったみたいなんですけど、仲間としての気持ちなのか女性としての気持ちなのか…。

なんだか色々なことがとっても予想外の展開で、これで終わりにしなきゃいけないから色々こじつけてまとめました!な空気を感じる終わり方でした。情報が皆無なドラマだけに、心構えが出来てなかったせいもあるんですけど、しばらく呆然とした後、「あ、このシリーズ終わりなのか…」と気付いた次第。トーマスの幸せフラグ立ってたけど、まさか…ねぇ?

あとね、よく手錠で繋がれてしまったけど、その場から逃げなきゃいけない緊急事態の際、なんで手錠の鎖部分を切ろうとしないんですかね?鉄ノコでギコギコ切るくらいなら、鎖の方が細くて早いと思うんですけど…。それかチェーンカッターでパチンて。応援も到着してるんだし、そのくらい持ってるんじゃないの?…ていうのは素人考えなんですかねぇ?なんで困難な方を選ぶのか、いつも疑問で。そして、「私も逃げなくてはいけないから」と生徒を置き去りにする教師ヒドイ。

by norarican | 2012-12-10 23:45 | 【WOWOW】