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映画/『プラチナデータ』

映画/『プラチナデータ』_c0184546_123419.jpg語りたい気分第2弾。
これもわりと公開間もなくで見に行きました。

近未来の日本。政府の全国民DNAデータ管理によって、冤罪率を下げ検挙率をあげるシステムを施行することになった。DNAデータ=プラチナデータシステムを用いた犯罪捜査チームの主任になった神楽は、DNAデータに絶対的信頼を置いていた。
そんな中、システム関係者の惨殺事件が起き、現場に残されていたDNAを神楽が分析すると、システムが弾きだした犯人は神楽自身だった。神楽は分析結果が公にならないうちに逃亡。やがて、浅間や関係者に分析結果が発覚し、彼らは逃亡した神楽を追う。
神楽は浅間に無実を訴え、ある目的を持って逃亡を続ける。そして、神楽はシステム開発の裏に隠された真実を知る…という内容。

これは、純粋にストーリーが面白かった。原作は未読で観賞しましたが、小説やコミック原作の場合、ある程度の駆け足感があるのは仕方ないことですが、映像化されることを想定して書かれた作品らしいからか、それほど感じませんでした。少なくとも見ている時には。陰謀絡みであるものの、難しく考えずに見れて分かりやすく、物事すべてに裏=二面性があるとことか、明かされた時の「そうだったのか!」感とか「なるほど!」感。爽快でした。目に見えるものが全てじゃない。表に見えるのは物事の本質のごく一部。

一番爽快だったのは、NF(Not Found)データの真の意味。ある意味、それを考えた人がすごいというか。隠し方がすごいというか。さすが国家的陰謀。一見、恩恵を受けているかのように見えて、実はその裏で権力者達がさらなる恩恵を受けている。闇って深い。

優秀であるが故に暴走し極論を見出してしまう科学者話は薄ら寒いものがあって、実は好きだったりするけど、もっと狂気が表現されてたら良かったなー、と。あと、神楽を執拗に追う浅間との間に、いつしか奇妙な信頼関係というか絆が出来るっていうのも、限られた時間の中で描くのは難しいのだと思うけど、ちょっと浅い気が。事件の真相と神楽の人間性を中心に話が展開しつつも、意外と散らかった感じはなかったものの、そこに集中してしまったがために、神楽と浅間の人間関係が浅くなってしまったような。浅間が神楽に肩入れ度が、もう少し色濃く描かれていたら良かったなー、と思います。身長差があり過ぎるのも、ワタシ的にはちょっと残念。許容範囲外だった。

あとは…。システムの開発に尽力し主任である神楽にも秘密にしていた超極秘な場所に、緊急事態とはいえ浅間があっさり入れちゃうのはアリなのか?神楽だけのけ者カワイソす(>_<)てオモタ。

でもまあ、主演びいきなので、単純に様々な姿が見れるのが楽しくて、それだけで十分満足だったっていう。

by norarican | 2013-04-19 23:50 | 映画