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映画/『グランド・イリュージョン』

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この間、立て続けに見たせいか、少し間が空いただけで、すごい久しぶりな感じ。

この作品は、紹介や予告を見て、「うわ、超見たいー!」と、公開を今か今かと楽しみにしていた作品なので、速攻で見に行ってきました
。イリュージョンな内容も勿論興味あるんですが、ジェシー・アイゼンバーグと、マーク・ラファロが見たかった。すごく。

ワタシ的には、がっつり2人を見れるだけでムフムフ(〃▽〃)なので、上映中はとにかく超楽しかったんですけど、ストーリーや展開も予想外(?)で、面白かった!時間があれば、もう一回見に行きたいYO!!!(゚∀゚)な作品でした。

特にマークさん、最後の最後にすごいやられた感があって(色々な意味で)、ますます彼にハマった。1つの作品で2度オイシイよ、これ!と、ちょっと興奮。イキオイで「アベンジャーズ」の彼シーンだけ見ちゃったくらいです。ちょっとスタークに押され気味に見えて、グサッとくるキツイことをサラッと言ったりする。天然なんだか計算なんだか。温厚なんだか凶暴なんだか。芯が強いんだか脆いんだか。2面性を自然に演じられて、魅力あるキャラクターにできる人、というのがワタシの印象。憂いた雰囲気があって、ちょっと困惑しつつ照れたりする表情とか好き。ほんわかしてるように見えるのにワイルドさもあって、そこがセクシーというか男の色香を感じるんですよね。
彼の出演作、実は何本か見てたけど、認識したのが「アベンジャーズ」なので、また見直そうかな、て思ってるとこ。「シャッターアイランド」はディカプリオしか覚えてないし、「ゾディアック」なんてRDJも出てたのに、見たってこと以外覚えてない、ていう(^^;)。どちらも時代物だったからね…て、自分に言い聞かせてます。「ブラインドネス」も日本の役者さんと内容しか覚えてない…。

ジェシーさんは、マジシャンチームを束ねるダニエル・アトラス役。自信家でプレイボーイ、だけどマジックの腕は一流という役どころ。「ソーシャルネットワーク」(見てないけど^^;)の印象が強いワタシには、とても新鮮でカッコ良くて、この作品のジェシーさんは好き。これ、双方のファンに怒られるかもだけど、ニノさんに似てるなあ…と見ててぼんやり思った。持ってる雰囲気とか演技とか。

前置きが長くなりましたが、本題。
ネタバレなしで見た方が楽しめるので、なるべく本編や核心には触れずに書いた…つもり。

ストーリーは、マジシャンのダニエル、メンタリストのメリット、脱出マジックのヘンリー、スタンドマジックのジャックの元に、ある日1枚のタロットカードが届く。カードに記された住所に集った4人は、1年後ラスベガスでイリュージョニスト・チーム“フォー・ホースメン”として、舞台に立っていた。そこで、披露されたイリュージョンは、数秒でパリの銀行からお金を盗み出すというもの。イリュージョンは見事成功するが、実際にパリの銀行から大金が消えたことから、インターポールの要請もあり、FBIが捜査に乗り出す。
FBI特別捜査官のディラン・ローズは、インターポールのアルマと共にフォー・ホースメンの4人を取り調べるが、相手はマジシャン。ディラン達は、彼らの犯罪トリックを暴くことが出来ず、次の犯行を阻止しようと、マジシャンの種明かしを商売にしているサディアスに協力を求める。

そんな中、フォー・ホースメンは2つ目の大技イリュージョンを披露。チームオーナーのアーサーの資産が集まった観客に分配される。分配された金は、現地の災害時にアーサーの保険会社が支払いを拒否したものだった。巨額の資産を奪われたアーサーもまたサディアスに4人を潰すよう依頼する。

FBI&インターポールとサディアスの双方に追われるフォー・ホースメンだったが、誰も彼らの尻尾を掴むことが出来ず、最後のイリュージョンが始まろうとしていた…。彼らの目的とは一体?……というもの。

フォー・ホースメンは、簡単に言えば、マジック(トリック)を使って強盗した金をバラまく義賊みたいなものですかね。最初は、イリュージョンを観客の1人として見ていたけど、ふと「そもそもこれは映画なんだから、いくらでも細工できるよな」なんて思ってたのですが、モーガン・フリーマン演じるサディアスによって種明かしされることで納得。これは、上手い仕組みだなと思う。てか、どんなトリックも時間をかけた入念な下準備があってこそ成立するのだな、と。催眠術てのは、若干反則な気もしないでもないが。

大仕掛けのイリュージョンも楽しめて、かつその仕組みまで分かってしまうのだから、ある意味贅沢な内容。意外とアクションシーンもあるし(カーチェイスなど)、謎解き要素もある。難しいこと考えずに見れて、予想外な結末に驚愕。展開や会話のテンポが軽快で面白く、ところどころ仕込まれたトリックが“うっかり”発動するオモシロシーンなどもあって、様々な楽しみがある映画だと思う。



 
人の心理に精通し、様々なトリックを持つ4人に、一般人である捜査官が敵うはずもなく、ディランはすべてにおいて後手に回り、彼らに振り回される。このダメダメっぷりと慌てふためくディラン@マークさんが、ワタシ的にはツボだったわけですが(笑)、フツーに考えて4人のマジシャンを上回る能力がある捜査官がいる方が非現実的な気がした。ごく普通の捜査官て感じだったし。
4人の先に行けるとは到底思えないので、とにかくディラン達が4人を追う追う追う、な図。FBIを出し抜いてる感を一緒になって楽しめる。

サディアスは、元マジシャンだったけど、二流な輩がマジシャンを名乗ってるのが許せないとかで、種明かしする側に。その昔、あるマジシャンを目の敵にし、彼を追い詰め死に追いやった(マジックに失敗した)経験がある。傲慢でエゴの強い人物で、悪い奴ではないけど、人のマジックのネタを暴いて優劣を誇示する嫌な奴。
インターポールのフランス人女性が絡む部分(“アイ”とか)は、ちょっと良く分からなかったのでスルーしちゃったけど(^^;)。まあ、そこよく理解しなくても充分楽しめるよ!てことで(←ダメ)。

そもそも、なぜ4人は3つの事件を起こしたのか。繋がりや目的が謎だったけど、ラストで“種明かし”されて、「この映画で一番騙されたのは、他でもない自分(観客)だったかも!」て興奮した。特にワタシは、邪(?)目線で見てたせいか、余計に驚いた。騙される爽快感を味わえた。すごい面白くて楽しかったよー!(≧▽≦)
娯楽映画として、イケメンなジェシーさん、ヘタレなマークさんを存分に楽しめる1品として、オススメしたい作品です!

by norarican | 2013-10-29 23:39 | 映画