英国ドラマ/「刑事フォイル」 シーズン7 全3話。

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シーズン7からは戦後のお話。

3話まとめてのことだけど、戦時中は敵を倒す、敵国に勝つという目標があって、それがある意味、国や国民をひとつにしていたんだけど、戦争が終わって人々が自由を取り戻すと、経済格差や戦争体験の有無など様々な差やすれ違いが生まれてしまって、なんとも世知辛いことになっていました。やるせない気持ちになった。
特に、戦地で戦っていたり捕虜になっていた兵士と、国に残った人々の間では、同じ戦時中でも別世界というか、それぞれ異なる時間が流れていたのだということを改めて感じるような場面が多かったように思います。
そして、戦時中よりも事件の背景やら事情やらがより複雑な気がした。戦争は表面的には終わったけど、水面下での国家同士の戦いが始まり現在に至るという感じ。情報戦争時代に突入したのだなぁ…て。

全3話の中で、印象に残ったのは第1話で、有名画家の殺害事件とロシア人捕虜の話。
フォイルは早く辞職したいのに、君は優秀だからとか人手不足だからと引き止められて、渋々期間限定で留まることに。てことで、終戦後のS7もまだまだ“刑事”でした。
フォイルは、辞職したらアメリカに行くつもりらしいです。やり残した仕事があるのだとか。

で、ある日、有名な画家が殺害されて、昇進&異動したミルナーが部下を連れて捜査に行ったら、第一発見者がサムでした。サムは、画家のところで秘書兼お世話係をしていて遺体を発見。画家のところには、ロシア人捕虜の青年が労働奉仕?で働いていたけど、行方が分からないことから、ミルナーは第一容疑者と考える。そこへ、別件で画家に会いに来たフォイルに遭遇。フォイルは、政府関係者から移送中に脱走したロシア人捕虜の捜索を依頼されていて、画家のところに捕虜の青年がいる関係で、画家に話を聞きに来たところでした。

ところが、ミルナーはやけにフォイルに他人行儀というか、事務的な態度で、「ここはうちの管轄ですから」とフォイルを追い返そうとしたり(別件で来たって言ってるのに)、サムを心配してるのに会わせるのを渋ったり。まあ、その前に、大きな事件を解決して自分の実力を証明したいような様子だったから、フォイルに関わって欲しくなかったんだろうね。フォイルが関わったら、フォイルが解決しちゃうからな(笑)。手出さないで!ひとりで出来るから!てことかと。



 
でも、ミルナーの部下がフォイルに対して無礼な態度(日本で言えば目上の人にタメ語てことかな?)なので、「昔だったら上の人間にこんな口の聞き方ありえない」と、厳しい表情で言っても、部下を窘めず追い払っただけで謝罪させることもすることもなくて、ちょっとショックでした。え、ミルナーてこんなイヤな奴だったっけ?て。
第一発見者のサムにも余所余所しい態度で、サムもミルナーの異変に戸惑ってました。つい最近、ミルナー娘の洗礼式?で集まって談笑してたのにねえ。ちょっと切ないわー。
ていうか、ミルナーにとってフォイルは恩人だし、今まで一緒に仕事してきて、その有能っぷりを一番近くで見て来たし、最も信頼のおける人物だったはずなのに、その態度てどうなの?!恩知らずもいいとこじゃないか?と軽く失望。

その後、フォイルに対する無礼を後悔してたけど、嫁に話したら、最初こそは心強いみたいなこと言ってたのに、「この事件の担当は貴方なんだから帰れって言えばいい」とか、「気にすることない」とか言い出して、自分の夫にハッパかけるのは分かるけど、そういう励まし方はどうだろ?と思ってしまう。なぜなら、嫁はミルナーだけでなく、自分の兄弟もフォイルに救われた過去があって、彼に恩があるはずだから。よくそんなこと言えたな!て(笑)。それに、フォイルは充分尊敬に値する人物なのに、独り立ちしたいからってあからさまに避けるような態度は違うと思うー。
ミルナー曰く、「ずっと頼っていたから、今回は頼らずにやりたい」だそうで、嫁のけしかけといい、その気持ちが強過ぎて空回り&悪い方向に働いちゃったんだろうな~。

でも結局、脱走した捕虜の捜索をしていたフォイルが、脱走事件の関係者と画家殺害事件の関わりに気付いて、犯人あげちゃいましたけどね。手柄はミルナーに譲ったけど、フォイルが解決したようなもの。フォイルじゃなきゃ2つの事件の関連性に気付かなかったと思うわー。ミルナーもまだまだだな。

本人も自覚あったようで、最後にフォイルに感謝と謝罪を述べてたけど、「生意気な部下をかばい、サムを遠ざけて、本当に非協力的だった」「1人で好きにやりたいなら構わないが、5年の絆がこれとはね」て、しっかりお説教されてました。「反省しろ」とも。ホントだよ(笑)。

フォイルを拒んだ時には、ショック→イラッとしたけど、でもフォイルが解決するだろうてことは薄々分かっていたので、ミルナーも反省したようだし、最後はまた友好的な感じで終わったので許すことにします(←超上から)。

一方、雇い主が殺されて仕事を失ったサムは、一時的にフォイルのお手伝いをすることに。ロンドンへ行った際、アダムという同郷で下宿屋を営む青年と出会い意気投合。

2話は、人種差別問題の話で、これもなかなか世知辛い話でしたが、このエピでサムがアダムの下宿で働くことになりました。

3話は、イギリス人の捕虜がナチスに寝返り反逆罪に問われる話で、フォイルが調査。この寝返った捕虜が、「SHERLOCK」でモリアーティだった人でした。
捕虜の聴取をフォイルがしていたのですが、捕虜の父親の秘書が殺されてミルナーが捜査することになり、てっきり1話で終了かと思われたミルナーが再登場。前々回、フォイルに反省しろと言われて反省したようで、今回は協力的だし、無礼な部下にもちゃんと注意してました。えらいぞ、ミルナー。(←やっぱり上から)

そして、引き続きアダムの下宿で働いていたサムは、アダムからプロポーズを受けて結婚することになりました。これまで、フォイルの息子アンドリューや米国兵士などからプロポーズ受けてましたが、なかなか結婚に至らずだったのに、アダムの時は早かったな~。急展開にちょっとビックリだったよ(笑)。
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by norarican | 2015-09-10 23:49 | 英国ドラマ