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ショーン・パトリック・フラナリー出演映画/『デッド・インパクト 処刑捜査』

ショーン・パトリック・フラナリー出演映画/『デッド・インパクト 処刑捜査』_c0184546_0312469.jpg最近リリースされたショーンの作品を見ました。
2009年の出演作。原題は『DEADLY IMPACT』。
それにしても邦題はなんとかならなかったのか。ショーンの代表作にあやかって?なのかもしれないけど、内容はさほど関連がないと思うんだよね。

ショーン演じるタフガイ捜査官トムと卑劣な凶悪爆弾魔“ライオン”との戦いを描いたアクション作品。
トムの復讐劇でもあるんだけど、ワタシはトムvs爆弾魔の因縁の対決、攻防戦という印象が強かったかな。最後までハラハラさせられたのでスリルも加えていいと思う。

そもそもの始まりは、トムが爆弾魔の金のルートだか組織だかを壊滅させたことで恨みを買ってしまったことから?トムは長いことライオンを追っていたようです。
あるクリスマス・イヴの夜、爆弾魔がいるという家にトム達が踏み込むと、そこにはトムの妻が囚われていた。彼女の胸には起爆装置を取り付けられ、「奥さんを殺せばその場にいる10人の捜査官の全員の命が助かる」or「奥さんを殺さなければ全員が死ぬ」という、究極の選択をライオンから叩きつけられる。猶予はたったの数分。どっちを選んだとしても奥さんは死ぬ運命にあるわけです。トムはすごく奥さんを愛しているので、こんな惨い話はない。
決断の時が迫り、トムは奥さんに目を閉じるように言い、「愛してる」と告げる…。

すごく残酷で痛々しいシーンなんだけど、このシーンでのショーンが好きです。自らの手で愛する人を殺さなければならないトムの痛みが伝わってくる。自分が殺される方がどんなにラクか。この爆弾魔は精神的に人を殺す方法を好むみたいです。最後の選択を下すのは本人ですからね。罪悪感に苛まれるに決まってる。
この作品だけじゃなく、他の映画でもドラマでも、ショーンの泣きの演技はすごく胸を打つものがあって惹かれるんですよねぇ。涙がポロッと零れてからセリフやしぐさの動作をするので、それまでの“静”がすごく引き立つ。グッと溜めていた感情が涙と共に溢れ出てくるのを感じるし、画的にもメリハリがあって好きなんです。上手いな~と思う。



※ネタバレです。

それから8年後。トムは捜査官を辞めてメキシコで自堕落な生活を送っていたが、ある日、FBI捜査官のイザベルが現れ、“ライオン”が戻って来たから彼について熟知しているトムに協力して欲しいと頼まれる。
この女性捜査官、眉のインパクトが強烈で、終始「これでいいの…?」と美的感覚の違いに戸惑いました。ノーマンの出演作、「デュース・ワイルド」以来の違和感です。眉が気になって彼女に感情移入できねぇ(^^;)。

この後、トムは復帰し爆弾魔“ライオン”との対決が展開。この爆弾魔てのが単独犯なんですが、自分の目的のためならば、ためらうことなく起爆スイッチを押すし人の弱味につけ込んで利用する極悪非道で、緻密に計画を練り変装を得意とする知能犯で、本当に卑劣な上に手強いんです。
トムに勝ち目はあるのか!?なんですけど、トムも結構鋭いのでいい勝負してます。だからこそ、爆弾魔は目の敵にして執拗にトムを排除しようとするのでしょうね。しかし、イザベルのオフィスに盗聴器がしかけられていて、すべて筒抜けだったので、後一歩で近づけず。

そして、トムが爆弾魔の素性に迫る頃、爆弾魔はイザベルを偽の通報でおびき出し囚われてしまいました。ようやくトムも爆弾魔の元に辿り着いたのですが、イザベルを人質にされトムも拘束され爆弾と共に置き去りに。柱を抱きかかえるようにして手錠をかけられている姿は「処刑人」のコナーが便器を抱きかかえてるシーンに似てますな。
イザベルが狙われたのは、たぶんオフィスでトムといい仲になっていたのを盗聴器で聞いていたから…かな。
この色っぽいシーン、そこまでいるかなーと思ったけど、必要だったってことで。ショーンは露出ないのにイザベルは胸ポロリ。うーん…やっぱそこまでいるのかなー?(笑)でもまあ、ショーンの色っぽいシーンを見れたのでヨシとします。

ラストは、トムの防弾ベストとイザベルのFBI捜査官バッチを奪って逃走した爆弾魔は、トム達が囚われていた家が爆発したのを見てほくそえむのですが、そこに電話がかかってきて…。物語は結末を迎えます。
ちょっとご都合主義な気もしますが、だいぶスッキリするのでアリです。トム、カッコイイ。

by norarican | 2010-11-07 00:44 | ノーマン&ショーン出演作