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映画/『アンストッパブル』

映画/『アンストッパブル』_c0184546_1111627.jpgクリス・パインは「スタートレック」の後の作品がパニックホラー?だったので見れず、今回はパニックものだからちょっと迷ったんですけど、見て良かったです。面白かった!

たった1人のアホ職員の怠慢が原因で、大量の毒性の高い化学有害物質を積載し暴走する無人列車をベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)と新米車掌ウィル(クリス・パイン)が止めようと奮闘する実話をもとにしたお話。実際の事故は2001年に起きたのだとか。

たった1人と言いましたけど、他にも幾重もの人為的ミス(計算ミスや判断ミス)が重なって起きてます。事故ってそういうもんなんでしょうね。偶然や運じゃないんですよ。人間が引き起こしてるんですよ。だからどんな小さなことでも見逃したり怠ったりしてはいけないんですよね。降りるなっつーのに降りちゃって、慌てて乗り込もうとしたけど体が重くてゴロンと転がっちゃって、このバカ…!!!ですよ。

最初は列車が惰性走行してると思われていたので、うっかりミスで本線に入っちゃったけど対処可能な範囲なのか、速やかに各所に連絡が行われ、さほど切迫した感はなく冷静に対応してて、どちらかといえば緩やかムード。けれど、鉄道教室に参加した子供の乗る列車やフランクとウィル、連絡を取り合う操車場の連絡室?と場面が切り替わり、刻一刻とその時が近づいているのが伝わってきて緊張が高まります。
徐々に状況を把握していく様、ベテランと新米の間にある雇用に対する対立、フランクとウィルそれぞれが抱える家庭の問題などが簡潔ながらしっかりと描かれていて、うまい流れだなと思ったりです。



※ネタバレあるかもなのでご注意!

2人は別に命令されたわけでなく、偶然居合わせただけに過ぎなくて、暴走列車が向かっている市街地に住む住民(家族)を守るため、瞬時に判断・決断して列車を止めようとする。知識と経験と決断力ですよね。
それは、操車場で指揮してる女性操車長のコニーも然りで、自分の保身より最悪の事態を回避することに力を注いで、周りにいるどんな男達より男前。彼女のバックアップも列車を止められたことに大きく貢献していると思います。

ところどころで画面が暴走列車を追っているマスコミのニュース映像になるのも臨場感あって良かった。姿の見えなくなったウィルの安否をTVの前で実況中継を見守る別居中の奥さんと共に、食い入るようにハラハラしながら見つめしまうわけです。しかし、その中継のヘリが爆音・爆風で2人の邪魔をしてたりするんですよね(^^;)
ラストシーンのみんなの笑顔がとても感動的でした。

で、時折出て来て最後の見せ場で現れてナイスアシストしてたネッドは何者なんでしょう?溶接工って言ってましたけど、どんな関係…?エンドロール直前、関係者のその後が表示されて誰が実在の人物か分かるんですけど、ネッドは出てこなかったのでオリジナルキャラなんでしょうかね。そして、ヘリから列車に着地しようとして失敗した作戦は映画用のフィクションかと思ったら実話なんですね(^^;)

ちなみに、実のお姉さんにメールしてたら共通の警官の友人と浮気してると疑われて銃チラつかせて脅迫まがいなことされたから接近禁止命令出して子供に会わせず電話にも出ないウィルの奥さんが「CSI:マイアミ」S6でウルフが警護していた水泳のスター選手の女の子でした。若くて可愛い奥さんだからウィルもそら心配ですよね~。……て、学生役でよく見かける彼女が小さな子供のいる母親役でちょっとビックリでした。

by norarican | 2011-01-30 01:28 | 映画