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英国ドラマ/「IDクライム」 第1~5話まとめ。

引き続き「IDクライム」話です。

各話に発生した事件は、自分が思い出す用に書いておきますが、事件そのものがネタバレになる可能性もあるので、後の方にしておきます。今回は、事件のあらすじは割愛して、ブルームの二重生活とブレンダンの身に起こる危機について語っていきます。アイダン目当てで見たドラマだから許して。

まずは、最終話までに起きたことまとめ。記憶掘り起こして書いてるから、違ってたら申し訳。

※総括なのでネタバレ必至!ご注意!

アディルとブレンダンとして再会したブルームは、必然とヨリを戻し、兄ナザールの伝言と、資金洗浄とナザールとの面会を依頼される。しかし、既に潜入捜査は終了、ブルームは警官として事件の捜査に追われ、なかなか動かず先延ばしにしている間に、ナザールは腹心のアティーフに命令して、アディルに暴行(顔を殴ったり、火のついたタバコ押し付けたり)し、ブルームを脅迫。アディルを盾(要は人質)にされ、ブルームは覚悟を決めてナザールに面会に行く。
ナザールは、妹は可愛いけど、自分のためなら容赦なく傷つけたり利用したりする恐ろしい人物。アディルが恐怖を感じるのも無理ないよね。
ブルームは、捜査に追われて身動き取りにくいというのもあるけど、自分が売った本人と対面するのを躊躇していたんじゃないかと。もし、対面してバレたら…いや、疑われるだけでも、かなり危険か。一番の心配はアディルだったと思うんですよ。面会に来ないだけで、平気で部下に妹に拷問みたいな真似させるんだから。

面会したナザールは、「裏切り者が分かった」と切り出し、ブルームもワタシも固唾をのんでナザールの次の言葉を待っていると…。彼の口から出た名前は、意外や意外のアティーフで、もっとも信頼している人物がもっとも怪しいてことらしい。「あれ、ナザールあんま利口じゃない…?」て、一瞬思ったのは内緒ですよ。
ナザールは、ブレンダンに裏切り者を制裁するよう命令。アディルのことも含めて、ブレンダンに選択肢はなかった。ナザールは、ブレンダンを信用しているのか、それとも…。



これって、潜入捜査で仲間として認められる際によくあるパターンですよね。裏切り者や罪のない人を殺せば信用してやるっていう。だけど、ブレンダンは警官だから、例えマフィアで裏切り者だとしても、丸腰の相手を殺すなんて出来ないよなー、どうすんだろ?、と思ってるうちに、ブレンダンはアディルと共にアティーフを連れ出し、後頭部に銃を突きつける。が、当然のことながらブルームは撃てず躊躇していると、隙をついてアティーフが反撃。逆に殺されそうになるが、落ちた銃でアディルがアティーフを射殺。直接手を下したのは、アディルてことになりました。

ブルームは、時間稼ぎしてアティーフを逃がす(逃げたことにする)算段だったんじゃないかなー。だけど、予想外のことが起きた結果、最悪の展開になってしまったと。これでブルームは殺人の片棒を担ぐことになり、もう簡単には言い逃れ&引き返せないとこまで一気に堕ちてしまった感が漂う。状況的には、正当防衛だけど、そんな主張はもちろん出来ないし、マフィア仲間に裏切り者としてアティーフの死体を見せる必要があるので、すぐには処理出来ず、死体をひとまず車のトランクに。

ところが、マーサから呼び出しがかかり、アティーフの死体をトランクに入れたまま現場へ行き、事件の容疑者に見られてしまうという大ピンチ!しかし、上手いこと取引して暴露されずにすみ、トランク危ないってことでブルームは死体を移動。それが、自宅の冷蔵庫でちょっと笑った。うんまあ、冷やさないと腐っちゃうしね。身近に置いておくのが一番安全だよね。この時の犯人は、人助けのために罪を犯していたので、“善人だけど正義のために法を破る”という共通点があったから、取引が成立したんじゃないかと。

その後、冷蔵庫を開けては「どうすっかなー、これ」と思い悩むブルームが描かれるんですが、ブルームが冷蔵庫空ける度にアティーフが入ってて、「まだあるのかい!(笑)」て素で突っ込んでました。いつまで入れとくのよ、それ(笑)。目の届くところに置くのは安全だけど、その反面危険でもあるよね。実際、捜査中に倒れた(犯人に殴られたか何かで)ブルームの付き添いで、よりによってアンソニーが自宅までついてきて、一応「業務命令」てことだけど、探りを入れるためなのは明白。人ん家入って、ジロジロ見回してて、感じ悪い(笑)。ブルームもアンソニーの思惑に気付いてるのか、真っ先に冷蔵庫の前にそれとなーく寄りかかってブロック。冷蔵庫の中身が出てるの見て、「冷蔵庫に入れないのか?」て聞かれた時は、ドキーン!でも、「友達が来るんだ」で、納得して引きさがるあたりに能力の差が出てる気がする。鈍い人で良かったわ。

ブルームがブレンダンとして、マフィアのトラブルに巻き込まれ、最後には当事者になってしまう中、アンソニーがブルームの動向チェックをしてて、双方との目に見えない駆け引きが続いた後の5話ラスト。
ようやくアティーフの死体を処分することになり、手配したアディルと共に廃工場へ。手配した相手は、手慣れた様子で死体を引き取り、これで一安心かと思ったら……廃工場の外の暗闇にアンソニーの姿が。しかも、カメラ所持。

てことで、「裏切るかもしれませんよ」てマーサを揺さぶってみたけど、ブルームは特別扱いで全然効果なくて、粗探ししても用心深くて中々尻尾掴めずにいたけど、努力のかいあって念願の決定的証拠ゲット…!て、その執念と労力を本業に使えよ!(`Д´)と思わなくもないですが、アンソニーはブルームを尾行して、犯罪現場の証拠をカメラに収めたのでした。

先の記事に書いた、“アンソニーがしたこと”てのは、この事なんですが、アンソニーのブルームに対する執念がどこから来るのか謎。なんでここまで執拗に追いこまれなきゃならんのか。追いこんで来るのか。不思議で。だって、何か思い当たることをしていたのなら分かるけど、そういう描写はなかったので、疑うきっかけ(発端)が分からなくて。あるとしたら、経歴が明らかになったから…かなあ…?ブルームのこと、マフィアに寝返った内通者=裏切り者だと完全に思い込んでるからなのかな。妬みや羨望も含めて。

あと、マーサはブルームを仕事終わりに飲食に誘うも毎回断られていて(ブレンダンで忙しいから)、断ったブルームは涼しい顔で「昨日はごめん」なんて微笑みながらサラッと言って、いかにも女性慣れした色男ぷりがたまらなくステキなんだけど、断られたマーサの方はギクシャクしてビミョーな空気が流れたり、「もっと気のいい誘い方出来ないのかしら」て自己嫌悪してたりで、どうやらブルームに好意を持っていたらしい。だから、出来る限り庇っていたんですね。全然気付かなかったわー。

それと、ナザールに面会に行った際、受付の刑務官がマジマジとブルーム(ブレンダン)のことチェックしてて、しかも預けたケータイにマーサから電話掛って来たりで、コイツがナザールの内通者だったら!?と思うとハラハラしました。「POI」のイライアスみたいに便宜図ってもらってたら、ヤバイよね。
しかし、その後、ブルームは事件の捜査で刑務所に行くことになるのですが、これが同じ刑務所で、しかも同じ刑務官。当然、あちらは訝しんでいて、またしてもマジマジとIDチェック。ますますヤバイ!?て思ったら、ブルームが偽証ID使ってたとマーサに報告してたから、警官の規定違反としてマークされていた模様。なんだ、単に生真面目な人だったのか。ワタシの思いすごしで、ちょっとホッ。アメリカドラマの見過ぎ。

えーっと、最終話の前提を簡単に…といってこの長さ(笑)。ここから最終話語りは、厳しいのでまた後日。


≪エピソードリスト≫
■Ep1「見えない敵/Second Life」
ひき逃げ立てこもり犯が何者かにIDを盗まれ罪を被せられたと主張。他人の個人データを盗んでは、なりすます人生を送っていた犯人の話。
金銭的な問題起こされるのも勿論困るけど、まったく身に覚えのないことで犯罪者になっていたら怖いよね。

■Ep2「ゆがんだ愛情/Chelsea Girl」
国外で出会ったセレブ女子を殺して帰国。被害者になりかわり(生まれ変わり)、大好きな父親の愛情を取り戻そうとする犯人の話。
容姿も被害者そっくりに真似して、着てる服や話題、両親への不満、細かいとこまで忠実に模写してて怖かった。あまり両親に構ってもらえず、お金だけあるセレブな女子は、意外とバレずに過ごせるのかも。

■Ep3「消えぬ汚名/Pariah」
証人保護を受け、別人として暮らしていた母と息子の話。
資産家幼女誘拐・殺人犯の両親(実行犯は父親)を持つ息子が誘拐され、犯人は幼女誘拐事件の懸賞金と同額の身代金を要求。報奨金を身代金にするため、未だ発見されていない幼女の遺体を探す。で、この時、プルームは実行犯の父親に遺棄場所を聞き出すため刑務所へ。
ちなみに、資産家は「ホワイトチャペル」のマイルズ。

■Ep4「償いの方法/Reparation」
ミイラ取りがミイラになっちゃった話。
大昔に事件を起こし、行方が分からなくなっていた伝説的革命家の女性が、交通事故に遭い所在が判明。女性は、別人として結婚して大学に進学する娘がいる普通の家庭を築いていた。ところが、再び昔の仲間と接触して、事件を引き起こす。
彼女には、もう一つの顔があって、大元の彼女と2番目の彼女を巡る恋愛のもつれが事態を複雑化。心酔する人物への感情、自分の犯した罪やアイデンティティに苦しむ女性の姿に自身を重ねるブルームなのでした。

■Ep5「偽りの果てに/Somewhere They Can't Find Me」
重病の資産家になりすまして、苦しめられている人々を助けようとする人達の話。
資産家の家に潜入する必要があり、ブルームはトランクのアティーフと共に屋敷へ。そこで、目的を邪魔されたくない犯人の一人に、動向をチェックされて、死体がバレてしまう。だけど、弱者を助けようとする犯人達に協力することで暴露を免れました。

■Ep6「暴かれた真実/Tomorrow」
邦題の通り、暴かれるのはプルームの真実。警察ていうかアンソニーとマフィア、そしてアディルから追い込まれたプルームの出した答えは…。

by norarican | 2013-09-28 00:32 | 英国ドラマ